★☆Passenger *minami*☆★

宝塚OG*71期生の真琴つばささんが大好きです。真琴つばささんのことを中心に私の日常も綴ります。

☆diary☆喜劇『なにわ夫婦八景』を終えて②

この作品があまりにも大きすぎて
どこから何を語って良いのやら…
その糸口さえ見つかりません。

んー・・・
私が感じた、
マミさん(真琴つばささん)の進化の過程から見た
『なにわ夫婦八景』語りになっても良いかしら…

この物語は、桂米朝さんの大学生時代から落語家になり、
人間国宝になるまでの軌跡がベースとなっています。
ですが、本当の主になる物語は
その米朝さんの妻である中川絹子さんの軌跡です。
米朝さんの軌跡の長さに合わせて切り取られた
絹子さんの人生が
この物語全体の尺になっている。
ここがまず、面白いな~!と思いました。
普通なら、絹子さんの人生を中心に
OSSK時代から描いて
途中で米朝さんと出会って結婚して~ と、
絹子さんの人生を軸にして
そのエピソードとして、米朝さんのことが入ってくる。
そうではなく、最初から
絹子さんの人生と米朝さんの人生が
並ぶ形で描かれているんです。それが1幕。
寄り添うはずのない2つの人生が
引き寄せられ、導かれ
ピッタリとくっついたところで1幕が終わる。
この1幕から私が読み取ったのは
この夫婦の人生は
2つの人生がしっかり寄り添うことによって
成り立っているんだな~!ということでした。
2つの人生が重なって融合し、一つになった人生とは
ちょっと違います。
互いの生き方を尊重しながら
走るときも歩くときも、立ち止まるときも
片時も離れることなく
肩を寄せ合うよりも もっともっと近い距離で
生きた二人なんだろうと。
そんな印象でした。
でも、本当に相性が良かったんでしょうね…
お互いがお互いにとって、唯一無二の存在だったと
そういうことなんだろうな… と、思いました。
まるで、ソウルメイトのように
お互いがお互いの片割れだったと。

この1幕は…
マミさんの絹子は
16歳から20代後半までを生きています。
桑田絹子から駒ひかるとなり、
奥深い芸の道にすべてを捧げて生きる決心をして
ひたすらに直向きに
ただただ芸の道を邁進している時期です。
でもそのときに…
自分とは全然違う人生を生きる人が目に留まった。
いつもリンゴを食べ、黙々と本を読み
いつも同じ背広を着た事務員さんかと思ったら、
饒舌な話術で人を魅了する落語家さんだった…
しかも、毎回違うネタを披露する。
初めて、芸の道以外で興味を持ったのが
米朝という人だったのだろうと思いました。
もともと好奇心旺盛で、何事にも先入観を持たず、
真っ白な心の絹子(ひかる)には
とてもとてもとても…
気になる人物だったのでしょう。
しかも、落語家なのに
かなりの口下手で… という衝撃的なギャップ。
一つ一つの言葉を吟味して伝える米朝の言葉は
独特すぎて、さっぱり意味がわからない。
でも…
その不器用な言葉に込められた
米朝の誠実な愛を見つけたときに
絹子は、気になって仕方がなかった気持ちは
米朝への愛だったと気づいたのだと思いました。
なんとも、遠回りしながらも
惹かれ合う二人…
今の時代でいうと、
完璧な『格差婚』カップルですよね~。
しかし、絹子は米朝の芸に
自分の人生を捨てるだけの価値を見出だした。
先見の目を持つ
素晴らしい勝負師だと思います。

最初、この舞台を観たとき…
登場人物がやたら多くて、
オムニバス形式のドタバタ喜劇のような印象で
物凄く疲れました。
いったい、何が言いたいのか
何を伝えたいのかが
私にはさっぱり掴めず
マミさんの絹子は
耳障りな関西弁を話す奇妙な人にしか思えませんでした。
なんかもぅ…
唖然としてる間に終った1幕… という印象で。
ただ、救いだったのは
2幕には、マミさんの良さである繊細さを
チラッと感じたんですね。
ん~・・・(-_-;)
これはまた…
課題だらけの舞台やんか… (-_-;) と。
心配でしかなかった…
でも、不安はなかったんです。マミさんに。
ですが、誤解されると困るので申し上げますが
決して出来が悪かったわけではないんです。
舞台は皆で作り上げるものですから。
でも…
ファンは応援する方を見るプロでもあります。
私には…
"なんか違うねん!それは分かってるねん!
頑張るからちょっと待っててな~!"・・・という
マミさんの心の声が聞こえた気がしました。
実際…
めちゃくちゃ伸び代がありました。マミさんには。
こんなに伸び代があるのに
なんてこと… (@_@;) と、戸惑いだらけの私。

これだけの舞台経験もあって
不器用ながらも順調に着々と進化を遂げてきたマミさんが
戦場の真っ只中に たった一人で
しかも丸腰で突入してしまったと…
そんな風に思えて。
立ちはだかる巨大な障壁の前で
必死にもがき苦しむこの人が
物凄く愛しくてたまりませんでした。

なんで丸腰やね~ん!!!(*^)/☆(+。+*)
と、マミさんに
突っ込みたくて仕方がなかったな~!

けど…
マミさんはファンの心を恐ろしいほど的確に
見抜きます。
なので、、
だから… きっと…
私の突っ込みも
バレていた可能性が高いですね… 。(;^_^A


つづく… (かな?(;^_^A )



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村