★☆Passenger *minami*☆★

宝塚OG*71期生の真琴つばささんが大好きです。真琴つばささんのことを中心に私の日常も綴ります。

☆diary☆喜劇『なにわ夫婦八景』を終えて③

今回のこの公演は
私の仕事の時期も悪くて休みが取れず
観劇回数が少なかった公演でした。
ですが、、、
そもそも、最初はまったく観る予定がなかったのです。
なんか…
一生懸命、公演前の宣伝をするマミさん(真琴つばささん)の姿に
心が動いたと言っても過言ではありません。
実際、観てみると
唖然… とはしましたが( (;^_^A )
本当に構成が上手くて中弛みがないんです。
とてもテンポ良くリズミカルに進んでいく。
これが、関西芝居の良いところ!
そして、親しみやすくて
舞台上の人物がとても身近で、
まるで近所の人に会いに行っているような感覚になる。
マミさんが20周年のときの舞台『我が歌ブギウギ』も
関西仕立ての舞台でしたが
それよりも色濃い関西色を感じる舞台でした。

これは…
マミさんにはあまりにも難しすぎて
まず、関西人に馴染めないのではないかと心配しました。
だけど、それは悪いことではありません。
それがマミさんの持ち味なのですから!
無理なら無理で良いではないか!と。
ちょっと離れたところから見てみたのですが
なら、なんでこんなにマミさんは
もがいて苦しんでいるのかな…って。
主演だから?
いいえ違います!(о´∀`о)(笑)
たぶん…
絹子さんの生き方に惚れていたのかな…
だから…
絹子さんの生き方に
導かれたのではないでしょうか。

関西人になりたい。

と、言っていた言葉は
嘘ではなかったのだと思います。

こんなに素晴らしい人生を送った方の生きざまを
伝えずにはいられない!と。
絹子が米朝に出会ったときと同じような感覚が
マミさんの中にあったのではないかな…
その心が客席に伝わってきたのは
もう中日を過ぎたあたりでした…
あぁ、そうなんか~!!と。
客席の空気感が
みるみる変わっていったのもこの頃からです。
そこからのマミさんの進化には
目を見張るものがありました。
しかし、今回はかなり苦戦していましたね~!
一歩前進して、二歩留まり… という感じで
その一歩を進めるのにとても苦労されていました。
でも、その歩みの進め方が
とてもマミさんらしいのです。
一歩ずつ確実に丁寧に!!というところが、
全然ブレていなかった。
ここがマミさんの素晴らしいところです。

戦場に突入する勇気。

絶対に諦めない心。

この二つを最後まで持ち続けたマミさんは
本当に素晴らしい。
どんどん進化するマミさんには
私は、感謝しかなかったです… 。

でも~!!
気づくの遅いねん!!!
あんた、丸腰やないの~!!!( ̄0 ̄)/

と、思った私でしたが、
もしかして、マミさんは…
勇気を振り絞って戦場に突入したけど
武器も何も持たずに来てしまったことに
突入してから気づいたか、
持ってきた武器がまったく使えないことに
戦いを挑んでから気づいたか…
そのどちらかだと思います。
恐らく、後者かな。
準備を怠ることのないマミさんが
何にも持たないで戦場に行くはずがないのです。
だとしたら…
余計に落ち込みますよね… 。


マミさんにとって必要な最大の武器は…
まずは『関西弁』でした。
最初は、この武器がまったく役に立っていなかった。(;^_^A
言葉は心を伝える道具。
でも、その言葉には
まったく心が乗っていなかった…
これはもう、言葉(道具)ではないということです。
何故なのか…
たぶん…
苦手意識が強すぎたのかな…
なので、関西弁の発音を意識するあまり
その言葉が意味する心にまで
意識を向けることができなかったのではないかと思いました。
だから、三林京子さんと曽我廼家文童さんが
スラスラと流れるように交わす
素朴な会話に憧れたのだと思います。
しかし、中日を過ぎた頃からのマミさんは
1公演ごとに
まるで、水を得た魚のように進化が止まりませんでした。
関西弁のイントネーションから抑揚。
間の取り方、空気感。
そして… 関西人の気質や心根を
どんどん吸収して、
実は… 関西人だったのではないかと錯覚するほど
物凄く進化した。
この最大の武器を手にしたときから
マミさんの快進撃は始まったのだと思います。

だが… 一瞬、そのように見えましたが
またしてもぶつかる障壁…
それは、、、
絹子さんは沢山の役割をこなしながら、
彩り豊かな人生を送ってきた人であるということです。
一人の女性として、
自らが、芸に生きた人として、
また米朝にとっては、妻であり、同志であり、
一番の理解者でもある。
そして、弟子たちの母であり、
自分の子供たちの母でもあり、
関西の芸の復興を支える一人でもある。
しかも、これだけの役割を的確に表現しながら
16才から71才までのそれぞれの年代に
説得力を持たせなければ
心は伝わらない…

さぁ… どうする!?(@_@;)

マミさんは、進化が始まると
留まることなくどんどん進化できる方ですから。
その頃には、この難関をどうクリアするのかな… と
マミさんの戦い方を
とても楽しみにしている私がいました。
特に、それは2幕ですね。
2幕は、米朝と結婚して5年後。
三人の子供がいて、
二人の内弟子がいるところから始まります。
2幕は、1幕とはガラリと変わって
全編、着物なんですね。
沢山の艶やかな着物を着ていた絹子ですが
だからこそ…
年齢の推移がさらに分かりにくい。
最初は、米朝はそれなりに年齢を重ねているのに
絹子はまったく年を重ねていないように思えて。
ラストシーンの台詞に、
二人が歩いてきた人生の重みが感じられなかったんですね。
勿体無いなぁー!!と、思いました。
絹子の所作が年齢とともに年を重ねていないのです。
71才にしては
あまりにも動作が機敏で美しすぎる…
だから、言葉の説得力が欠ける。
『自分は年老いてやがて死ぬ。それでええ。』
…と、隣のお婆さんが言っていました~!と
そのような感覚になる。

なんでやぁぁー!!
絹子ぉぉぉー!!!( ̄0 ̄)/
あんた、いくつやねーん!!!(*^)/☆(+。+*)

と、、
またまた突っ込んでしまった私でした。(;^_^A

でも…
その頃はもう
あらゆるところでの進化が始まっていましたから
最後には…
丁寧にその年代を見事に演じていました。
そう思えたのは
もう千秋楽間際だったかなぁ…

特に見応えがあった場面は…
内 博貴さんが演じる明が
内弟子を卒業したら家を出たいと言った場面です。
ここは…
最初の頃とは全然違う質の高い場面になりました。
明を演じる内さんが
どんどん上手くなっていって
その進化に付いていけないマミ絹子でした。最初の頃はね!
でも、、、
どんどんと…
母の真剣な想いと感情が溢れ出し
絹子が母として
子離れを経験していく成長の過程を
とても繊細かつ丁寧に描き切りました。

これこれこれ!!!
マミさんの良さはここにあるんだよな~!!と
物凄く思った場面でした。

な!!!
真琴つばさって
ほんまに凄いやろ~!!!o(*゚∀゚*)o
綺麗なだけとちゃうねんで!!と、
誰彼構わず自慢したい衝動に駆られた私でした。f(^_^;


長くなったので… 
ここで切りますね。



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