★☆Passenger *minami*☆★

宝塚OG*71期生の真琴つばささんが大好きです。真琴つばささんのことを中心に私の日常も綴ります。

☆diary☆アネットとともに過ごした夏。2017年『にんじん』

ただいまー!!!(*・∀・*)ノ

真夜中ではございますが(…(;^_^A )
70年前のフランス『にんじん』村から戻ってきましたー!!

今年の私の夏は『にんじん』とともに始まり
『にんじん』とともに終わりました。
名付け親のアンディおじさんの言葉をお借りするなら…

お前らが居なくなると寂しくなるな…

『にんじん』キャストの皆さまに『お前ら』なんて
大変失礼なのですが
私にとって、キャストの皆さまは
愛おしい『お前ら』でした。
それほど私の心の中に一人一人がいました。
今は… 爽やかな秋の風に乗って
それぞれがまた別の場所へと
羽ばたいて行かれたのかな…と、思っています。

『にんじん』大千秋楽!!おめでとうございます。

まさかのドハマリ!!(またまた失礼ですが)
私は、新橋演舞場での東京公演の一週目が初見だったのですが
幕開きの歌声から引き込まれてしまい
気がつけば…
ハンカチ片手に泣き泣きで終わってた。
ナニコレ~!!?

めっっっちゃめちゃ良いやん!!!(@ ̄□ ̄@;)!!


これ… さぁ もっと最初にさぁ
『這ってでも観に来い。』くらい
言ってほしかったわ~!!!!!
マミさん!!!!!
(↑↑ 私の激愛する特別なお方。真琴つばさ様です)
なんか…
今までにない優しい役で存在薄い。みたいな…
あまりにも食指の動かない表現をするもんだから
おやおや… どうした?と。
それはそれで心配はしましたが
まぁ~!!ほんと。。。口下手もいいとこ。(*_*)


はぁ…?(○_○)!!
存在… 薄い?????(;゜∇゜)

いやいや~!!!その表現
間違ってますからー!!!!!!
いや… 100%合ってるけど間違ってる。


違うのよ。
それ!役の鉄則事項でしょうが~!!!

・・・(・・;)
あぁ… そうよね。全然間違ってないよ。うん。
私が、マミさんの言葉を読めてなかったんだわ。
そーだよなぁ… orz…💔
と、いきなり反省から入った私の初日でした。
なんとなく… もしや?という予感はしました。
私が理解できていないんじゃないかと。
作品のコメント映像が良かったから…。
即座にチケットを追加していて正解でした。
ほんと…危ない!!ヤバイ!!勘弁して~!!(;^_^A


正直、13000円は高いです。
だけど、それ以上の価値を感じてしまった…
お陰さまで、私の最新経済状況は

♀_(`O`)♪
どんなに仕事に励んでみても~🎵
チケット買える 金が足りない~🎵🎵

なのですが後悔は全然ありません。


・・・などと、書いておりますが
今… 寂しさでいっぱいです。
人はみんな寂しいんだと、アンディおじさんは
言っていましたが
そうなのかなぁ…

どかーーーん!!と
心に大きな穴が空いています。今…
それほど、アネットとマミさんの存在は
私には大きすぎるのです。
でも、その巨大な穴の中に
なぜか、優しさとあたたかさを感じる。
それが、私の心を締め付けるのです。
きっと、マミさんの心が、
この宇宙中で誰よりも
私のそばに居てくれたからなんでしょうね。
(勝手に思うのは自由よね!妄想とも言うけど…)


書きたいことは山のようにありますが
まったく考えがまとまりません。。。
これから少しずつ書いていけたら… と思います。

とりあえず…
生きてるから!私。(*^▽^*)ノ
それだけを伝えたくて・・・
(不要な情報をお届けしました。m(__)m )



正直。。。今…めちゃめちゃ泣けるんだけど
悲しみの涙ではないんだなぁ・・・
寂しいのはあるけどね。

だけど、そうそうゆっくりもしていられなくて
アダムスも始動していますからね。
私も、連休の代償のため
しばらくは激務になりそうです。( ̄▽ ̄;)


次のアダムスが始まるまで
あ!その前に、タンゴもあるよね。
ぼちぼち… 書いていきたいと思います。
今ね、10月1日のアダムス関連イベントに向けて
Twitterを始めるべきなのか0.3%くらい検討しています。
0.3%だから、ほぼ無いかもしれませんが。


それでは… ちょっと寝ます。o(__*)Zzz
今日から激務が始まるので。。。


では、また~!!(* ^ー゜)ノ





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☆diary☆愛し愛される街…大阪。2017年ミュージカル『にんじん』大阪公演

演出の栗山民也さんは、
本当に人が好きな方なんだな…と実感しました。

新橋演舞場から始まったミュージカル『にんじん』は
その本質はそのままに
松竹座のミュージカル『にんじん』として
とても新鮮な感動を届けてくれました。
新鮮というよりも、
松竹座版として
新たな『にんじん』を観た!と言う方が相応しい。
その表現が的確で、大阪の地にとても合う。
ギュッと凝縮されていて無駄がないのです。
あの新橋演舞場での千秋楽から
こんなに進化した舞台に出会えたのが奇跡のように思えます。

すでに、明日の開演が待ち遠しい!!!

栗山民也さんは、関西人なのでしょうか?
(多分… 違いますよね)
大阪のお客様をとてもよく分かっていらっしゃる。
緩急のリズムがとてもテンポ良く
エッジの効いた箇所がとても光りました。
コントラストの魅せ方(効かせ方)が、
より鮮明になりましたね。
それと、台詞の言葉がさらに聞きやすくなり
情感の伝え方が分かりやすくなりました。

マミさん(真琴つばささん)のアネットも
最初の第一声から
全然違いました!!!!!
喜怒哀楽がとてもストレートに伝わります。
それだけではなく
繊細で複雑な想いもとても伝わりました。
東京公演のアネットは…
客席の想いと同化しているように思えて
とても近い存在に思えました。
アネットの表情を見て、そうだよね!と
安心できるところがありました。
ところが~!!!
東京公演の最後の方にも少し感じたのですが
アネットが・・・
自由にその想いを表出してきている!!!!!
今日の大阪公演の初日では
それがすごく新鮮で
めちゃめちゃ嬉しかった~!!!!!
アネットは、アネット自身の想いを表出し
客席が、アネットの想いを理解しようとしている。
それが、はっきりと分かりました。
お客様の想いを代弁するという一方向ではなく
アネットは、アネットなりの想いを
お客様に返しています!!!!!

なんて幸せなんだろう。。。


1幕の銀貨が無くなった騒動で
アネットは、フェリックスに対して
怒りをストレートに出していたんです。
それと同時に、
にんじんに対しては哀しみの瞳を見せていました。
東京公演では、多少の心の動きは見えましたが
中立な立場が先行していて
どちらかと言えば、想いを隠しているように見えました。
今日は、たまたまだったのかもしれませんが。
そこに、アネットの想いを分かりたいと思う私がいました。

・・・アネットは、怒りを感じているの…?と。


えぇぇ~っ!!!(*゚Д゚*)
アネット、怒るんだ~!!!

そっかそっか!!!
嘘つきが嫌いなんだ!!!と…


私の目には、そう見えただけなのかもしれません。
でも、なんか…
素直に感情を表してくれるのが嬉しくて。
そこまでストレートに出せるということは
お客様が理解し、受け止めてくれると
信じているからなんだろうな… と思いました。

私たち客席は
アネットを愛し愛されています。


・・・たまらなく眠いので
続きはまた~!(´▽`)






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☆diary☆明日!!浪花のど真ん中に天使が舞い降りる。ミュージカル『にんじん』大阪公演 2017年初秋。

今年の夏は、猛暑日の続いた初夏から始まりましたね。
その後、梅雨の再来を思わせる盛夏を過ぎ
厳しい陽射しの残暑は、夏の終わりを惜しんでいるようです。
早いもので明日から9月ですね~!!
朝晩に吹く風は初秋の気配を感じて
街中の雑踏の中から聞こえる鈴虫の声に
ふと耳を傾けてしまいます。

8月1日に東京公演初日を迎えたミュージカル『にんじん』。
大盛況の千秋楽は、鳴りやむことを忘れたかのような拍手に包まれて
穏やかであたたかく、また厳粛なセレモニーのような
大竹しのぶさんからのご挨拶で幕を降ろしました。
ミュージカル『にんじん』は、
フランスの麦畑と青空が舞台上に見事に再現されていて
夏から秋へと季節が移りゆくなかで
にんじんを中心に
人々の心の成長を描いた物語だと思いました。
憤り、行き場のない心、挫折と
どちらかと言えば激しい感情に翻弄され続けた人々が
にんじんの心の成長とともに
自己にしか向かなかった視野を広げて
自分を許し、相手のあるがままの存在を受け入れていく。
そのような、人の成長過程を描いたものだったな… と、私には思えて
それは、夏から初秋へと移りゆく季節に一致しているようにも思えました。

『にんじん』の物語が描かれている時期と、
ミュージカル『にんじん』の公演期間も一致していて
こちらの舞台も、試行錯誤の連続の熱い夏から
実り豊かな秋へと深みを増していったのではないかと思います。
東京公演の千秋楽を拝見しましたが
全体のレベルが、すべてにおいて数ランクもアップしていて
正に!!実り豊かな秋のよう。
その円熟味を増した『にんじん』が
いよいよ!明日、大阪で開幕です!!!
新橋演舞場に再現されたフランスの麦畑に渡る風は
東京公演の客席の熱気が後押しして
穏やかだけど熱~い追い風になってくれることと思います。

真琴つばささんが演じるアネットも
今度は、浪花の義理人情の町へ再出現したルピック家へと
またまた重いトランクに足をとられそうになりながら
日傘を揺らし、やって来てくれるのでしょう…。
余談ですが、その揺れる日傘を見るたびに
その日傘で天から地上に降りてきたんじゃないかと。(≧∇≦)
まるで・・・
メリーポピンズ!!と思っていた私です。

マミさん(真琴つばささん)のアネットは
公演を重ねるごとに、より美しくなり
その内面の美しさ、真面目さ、誠実さ
そして、何よりも凛とした公平かつ中立な目で
ルピック家を見守る女中として
より重要な存在になりました。
また、客席の想いを受けて
私たちとともにその物語の中で息づいていて
私は…
ときどき、自分の想いなのか
アネットの想いなのか分からなくなりました。
それほど、客席の想いをとてもよく察知してくれています。
優しいですね。。。本当に。

また、アネットは、
物語の展開を担う重要な役でもあって
分かりやすいところでは
1幕最後の にんじんがバケツに顔をつける場面です。
その場面の前、にんじんの悪夢のなかでのアネットは
にんじんが唯一、助けを求めた人でした。
しかし、アネットは…
私も見ましたよ。と、フランソワ(にんじん)へ冷たく言い放つだけではなく
『にんじん。』と、ピシャリと拒絶します。
その一言は・・・
にんじんの存在をこの世から抹殺したかのような破壊力をもって
にんじんとともに客席も、一気に暗い闇の中に叩き落とされたかのような気持ちになります。
恐らく、その一気に味わった孤独の深い闇は
にんじんの抱えている闇なんですね。
そうか。。。と
そこに気づいたとき、
アネットは、にんじんの孤独や悲しみを
より鮮明に客席へ伝える役でもあるのだと思いました。
この孤独と寂しさ、悲しみをしっかり客席に体現させることで
1幕のクライマックスがよりリアルに伝わるのです。

素晴らしいと思いませんか?


私は本当に真琴つばささんは天才だと思っています。
なので、度々『天才』と書く手には
何の躊躇もありません。
でも… 読んでくださっている方は。。。
ウザイヤツ!!!と思っているかも… (;^_^A

だけど~!!!
本当に!!知れば知るほど
気づけば気づくほど!!!
この人は天才なんだと確信するのです。
今回の公演でも、
沢山の良いところを見つけてしまい…
すごいなぁ~!!と
ただただ… 尊敬するばかり。。。と、
話が飛んじゃいましたね… \(__)


アネットは、ルピック家だけではなく
客席の一人一人にとっても
なくてはならない存在になりました。
そして、物語の展開とリズムを司る役でもあって
夢とリアルの両方を見事な表現で伝えています。


最近のマミさんを観ていて思うのは…
お客様を愛する気持ちが
宝塚時代よりもさらに!どんどん深くなっている・・・ということです。
宝塚を卒業するときの最後のご挨拶で
その一番目に
『お客様に喜んでいただくことが私の生き甲斐でした。』
と、仰った方ですから…。
ずっと、お客様を愛してくださっているのですが
宝塚を卒業されてから、その愛は
さらにどんどん深くなっていると感じます。
マミさんの脳みそは
お客様のことしか考えられないのかな?と
日頃から不思議に思っていた、当時の私でしたが
それは、、、
正解だったのかもしれませんね。


アネット&にんじんメンバーとともに
新たな気持ちで
大阪公演も楽しみたいと思います。



今回は、食卓のアネットについて書こうと思いましたが
大阪公演初日の前日なので
内容を変更しました。(o^-^o)



ではでは、またー!!(* ^ー゜)ノ





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☆diary☆日陰のアネット… 2017年『にんじん』真琴つばささん

新橋演舞場で上演中のミュージカル『にんじん』ですが
8月27日の千秋楽に向けてのラスト・ランが始まりました。

こちらは、初日前のゲネプロからの映像でしょうか?
まだ、ここではご紹介していなかったので
改めてご紹介します。

2017年版『にんじん』のダイジェスト映像です。
youtu.be

現在の『にんじん』は、この初日の頃より
全体がとてもレベルアップしています。
久しぶりに、こちらの映像を観ましたが
特に、真琴つばささんが演じるアネットの進化が一目瞭然でした。
ワンピースの着こなし、髪型、歩き方、立ち姿
そして、声の出し方と使い方。
すべてにおいて、何段階もアップしています。
そして何よりも、アネットの存在の出し方が変わってきています。
場面ごと、主になる人によって、
また、そのときの空気感を素早く察知して
アネットは、その存在感を絶妙に変えています。
変えている… というよりも
自在にコントロールしているとしか思えません。

『舞台は生物である。』
これは、真琴つばささんが、日々とても意識していることです。
『生物』… イキモノ?ナマモノ?と
どうでもいいことが、すごく気になる私は
舞台を含めたあらゆるエンターテイメントは
すべてが『生きているもの』であり
『生のもの』であると思っています。
生命力と躍動感。
それらは、エンターテイメントの生命線であると言っても過言ではないと思います。
そして、いつの時代も伝えているものは『愛』。
いろんな形の愛情が、エンターテイメントの根底にはあります。

話が逸れてしまいましたが… (;^_^A
真琴つばささんは『生』という特別な場を
とても大切にしているんだな…と私は感じています。
生だから… その一瞬一瞬すべてが特別なもので
同じものは一つもない。
だから、そのときのキャストや客席の空気感、そこから表出する想いの違いで
舞台が微妙に変化することを、とてもよく知っています。
そこに、並々ならぬ拘りを持っているのは、
舞台は神聖なものであるという敬意と
お客さまへの愛情の表れなのだろうと思います。

今回のアネットは
2幕では愛らしく軽快なリズムで歌い踊る場面がありますが
厳密に言えば、この場面の主は
秋元才加さんが演じるエルネスティーヌです。
全体を通して、アネットが主になる場面は
1幕では最初の食卓の場面への導入部
2幕もまた、2幕最初の食卓の場面への導入部で
すべてが歌のみで表現されています。
中心になる芝居の主になることはない。
ですが、この全体を通して脇に徹しているアネットが
とても光ります。
舞台上のアネットの居る場所は
スポットの当たらない日陰が殆どです。
こんなにスポットの当たらない場所で演じるのは
宝塚の下級生以来ではないでしょうか?

宝塚時代は自らが発光体のように(笑)
強い輝きを持って、
神々しいオーラで客席を魅了したマミさん(真琴つばささん)でした。
劇場すべての光を纏い、駆け抜けるパワーは
誰よりも強く真っ直ぐで
その強さと真っ直ぐな輝きは今も全く衰えることなく
寧ろ、その輝きは宝塚時代よりも
より強く広く鮮明になりました。
その強さと輝きは、今の舞台『にんじん』では
舞台を支える力として
また、舞台上の一人一人をより魅力的に輝かせる力として
お客さまには、あたたかい陽射しとなり、
その輝きの形を自在に変えて、より深く魅了する。
そして、アネットの真っ直ぐな想いは
珠玉の輝きを放っています。
今まで、強い役が多かったから… と
マミさんはおっしゃっていましたが
ここまで台詞も殆どなく、
スポットの当たらない場所が定位置の役は、なかったですよね。
その場所で、しっかりと全体を支えて
女中アネットとしての心情や役割を的確に表現できる真琴つばささんは
天才としか言いようがない。
ただ、マミさんの天才の形は、
持って生まれた勘の良さだけではなく
努力型の天才なんだろうな… と思うのです。
試行錯誤が趣味なのか?と思うほどのストイックさ。
それが、舞台人である真琴つばささんの核であるのだと思います。

アネットが一人で歌う場面は、いずれも食卓です。
あたたかく柔らかな照明に照らされて
アネットの心を表しているようにも感じます。
ですが… ルピック家の全員を迎えた食卓は真逆で
暗くて寂しさを感じる。
その暗い照明のなかにいるアネットは
闇を照らす灯のようです。
また、その暗い照明は
アネットの想いを包み、中立でいさせてくれるのです。
表情だけではなく、
アネットの存在すべてで語る真琴つばささんの心豊かな表現は
とても繊細であたたかく、
手に取るように確かに伝わります。

次回は、この食卓でのアネットを中心に
書いてみたいと思います。(*^^*)



つ・づ・く… ヾ(´∀`*)ノ





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☆diary☆あたたかい陽射しに包まれる、夏… 2017年『にんじん』

柔らかな陽射しが客席に降り注ぐ…
その光のもとを辿ると
ただ静かに立っている人がいた。
とても清楚で美しい佇まいのその人は
ルピック家に仕える女中だった・・・

決して目立つことはない。
けれど、凛とした横顔と立ち姿が美しく
それは彼女の生き方そのものを物語る。


こんばんは~!!(*^^*)
お元気にお過ごしでしょうか~!?
ここ数日は雨の影響で
気温が下がっているところが多いのかな…
こんな気候のときは、体調を崩しやすいので
お互いに気をつけましょうね~!!

新橋演舞場で上演中の『にんじん』。
約1ヶ月の長期公演も折り返し地点を過ぎ、
残すところあと9公演となりました。
公演が始まると早いですよね~!!!

前回の記事から、またまた日が過ぎてしまいましたが
既にご覧になった方が沢山いらっしゃるのかな?
いかがでしたか~!?(*^^*)

実は… 私は残酷物語が苦手です。
恐らく、同じ想いを感じている方は多いと思います。
この『にんじん』は
残酷物語の定番とも言えるような作品なのですが、
何故か、あたたかい・・・
勿論、ルピック夫人のフランソワ(にんじん)に対する言動や行動には
直視できないほどの切なさと辛さがあります。
なのに、その経緯を観ている客席は
とても優しくてあたたかい。
それがすごく信じられないのですが
居心地の良ささえ、感じています。
笑い声も、すすり泣きの声もあたたかい。
そして、ふと… スポットの陰に隠れた舞台端を見ると
客席と同じ想いを抱えているアネットの姿が
そこにあります。
この客席に降り注ぐあたたかい陽射しは
アネットの心、そのものなんだろうな… と、そう思います。

真琴つばささんが演じるアネットは
ルピック家に仕える女中です。
ルピック家では中立な立場で存在し、
観客にとっては代弁者のような立場でもあります。
その存在感の出し方が、場面ごとにとても相応しく
出すぎることなく、匙加減が丁度良い。
しかし、必要なことはしっかりと述べていて
難しい役なはずなのに、それを感じさせることなく
とても適切な表現で自然に存在しています。
恐らく、マミさん(真琴つばささん)がアネットに対して
『審判』という表現を使ったのは
そんなところを総合的に判断してのものだったのだろうと思います。
この…『中立である』というところが
真琴つばささんが表現するところの『審判』なのだろうと。

私は最初、『中立』ってどう表現するのだろうかと
そこが全然思い浮かばなくて
何も分からないままに初観劇をしました。
前回も書きましたが
心を無くしたアンドロイドのように
何があっても心を動かさない。ということで表現するのかな… と。
『審判』と聞くと、私の中に浮かんだのは
『ブラッド・ブラザース』のナレーターでした。
あと… 荻田浩一さん演出の『CHESS』でのアービターです。
このアービターは日本語では『審判』と訳されていて
彼は、アービターという名称で呼ばれながらも、
それは名前ではないんですね…
とても中性的な役で、人ではなかったかのようでした。
恐らく、そのイメージが私は強かったのでしょうね。
ちなみに…
この『CHESS』には、私はめちゃめちゃハマりまして
劇場のアンケートに
真琴つばさアービターVer.が是非とも観たい!!!と
しつこく書いた記憶があります。(;^_^A

めっちゃカッコいいですよ~!!!
絶対、はまり役になるはずです!!o(≧∇≦)o
しかし… 今のマミさんは“カッコいい”と言われない役を演じたいようなので
その夢は遠くなりましたけどね。f(^_^;
ご興味のある方は、検索してみてくださいね!
荻田浩一 チェス アービター』で出ると思います(*^^*)

さて、本題に戻ります。
その前に~!!
真琴つばささんがブログを更新されました~!!ヾ(o≧∀≦o)ノ゙
こちらです!!!

ameblo.jp


で、、、そうなんですよ…
なので、簡単に言うと
アネットは
もっと冷たい人なのかな?と思っていたら……
花道からの登場から
めちゃめちゃ可愛かったんですー!!(@_@;)
とは言っても
アネットの可愛さは、人としての持ち味としての可愛さで
作り込まれたものではないんですよね。
そこにアネットの人柄が見えるようです。
飾らず素朴で、真面目で素直。
間違っていることは誰に対しても
『違う』と言える凛とした清々しさがあります。
また、にんじんとの場面では、
人は唯一無二の存在であり平等であるという
アネットからのメッセージも感じます。
アネットは、ルピック家が住む村(かな?)とは
遠く離れた村からやって来たので
にんじんに対しても何の先入観もありません。
だから、にんじんが理不尽な扱いを受けていることが
アネットは不思議で不可解で仕方がないのかな?と思いました。
そして、にんじんが自虐的とも言える言葉を並べてしまうほどの心の闇。
母親を『奥さん』と呼び、
その母親は息子を冷たく『にんじん』と呼ぶ。
そのこともアネットの心に引っ掛かる…
それが、にんじんとの出会いの場面でした。

ルピック家の女中として仕えるアネットは
一般的な家庭とは、かけ離れているルピック家の歪な現実に驚き
その歪な関係性こそが
ルピック家のバランスのとれた通常であると知るんですね。
そして、そのバランスの要が“にんじん”であるのだと知る。
一般的な家庭を比較対象として判断するのではなく
ルピック家の現実を知るところから始まっていて
先入観がないんですね。
だから、ルピック家の一人一人を
常に平等な目で見ることができる。
その認識は、最後までブレることがないんですよね。
それが…
『中立』であるということなんだ・・・ と
アネットから伝わりました。
【注】あくまでも、私の感覚なのでね。
マミさんは…
そうじゃないわーーっ!!!ι(`ロ´)ノ
と、暴れるかもしれませんけど… (;^_^A

この『中立』の表現って
本当に難しいですよね・・・
アネットとしての想いに揺れそうになる。だけど
『女中』という立場を貫くことで
常に中立でいられるのだと思います。
ふと見せる、にんじんへの愛が見える瞳であったり
葛藤の表情に
アネットの想いが見えるのですが
アネットが心情を垣間見せるとき…
その場面は、ルピック家の騒動が中心になっていて
アネットは、その騒動から離れたところで存在を消して
見守っているんですね。
そして、『女中』としての立場で
必要なときに
必要なところだけ介入します。

まだ、物語の冒頭の部分だけしか書いていませんが
この物語は“にんじん”という一人の子供を中心に
一人一人が本当の自分を許し、認めることで
成長していく過程を描く心理劇のようだと思います。
子供向けのミュージカルのように見えますが
ルピック家や、ルピック家を取り巻く人々の関係は
現代社会の縮図のようにも思えて
大人になった今だから分かる物語だと思いました。
考えるというよりも
心に直接語りかけてくれる物語で、
そこにいる観客の一人一人が
自由に心を動かし、
いろんな答えを自由に導くことを許してくれる物語なのだろうと思います。

なので、私の想いや感覚は
私だけのオリジナルなんだろうな… と思います。
共感できるところはあるのかもしれませんが
100%同じではない。けど、どの感覚も正解なんだと思います。

真琴つばささんが演じるアネットは
台詞が殆どありません。
最初のにんじんとの出会いの場面と
2幕のエルネスティーヌとのウエディングドレスの場面と
その2つの場面には、相手とのやり取りの台詞があります。
後は、短い一言だけ。
アネットの心情は歌で表現されています。
なのに、こんなにアネットの心を感じるのは
アネットの瞳と表情、
ちょっとした仕草と動きが語ってくれているから。
その心が、とても深くてあたたかい…
そこに、私たち観客は救われ
アネットを身近に感じるのだろうと思います。

舞台上の役者さんの一人一人の呼吸と想い、
お客様の呼吸と想いに合わせて
真琴つばささんのアネットは、
この物語の中で生きています。


マミさんの日々の進化が著しくて
毎回の観劇が嬉しくて仕方がないのです。


真琴つばささんは天才です。


つ・づ・く… (*´ω`*)




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☆diary☆天使が舞い降りる、夏… 2017年ミュージカル『にんじん』

天使が舞い降りてきた…

チェックのワンピースに茶色の靴
ちょっとカールした髪が愛らしい。
茶色の大きなトランクが重そうで
その足どりとともに木綿の日傘が揺れていた。

はじめまして!と にんじんに声をかけるその声は
優しく暖かく、真っ直ぐで
穏やかな陽だまりに包まれた麦畑にそよぐ
涼やかな風のようでした・・・


2017年8月から上演中のミュージカル『にんじん』
そこに登場する家政婦アネットの登場シーンです。


大竹しのぶさん主演の『にんじん』は
38年ぶりに再演されました。
38年前といえば…
まだ生まれていなかった方が多いのかな~!?
・・・時の流れを感じてしまったわ💦(;^_^A
ちなみに、余裕で生まれていた方もいらっしゃいますよね!!
ね!? (*´・ω-)b
改めて、38年という歳月の重さを感じるのですが
その物語の本質は、全然色褪せていません。
寧ろ、現代の社会情勢や人々の生きざまに
とてもよく合っています。
今、この時代だからこそ
敢えて耳を傾けて、しっかり心の瞳を見開いて
見届けていく物語だと思いました。

原作は、フランスの作家ジュール・ルナール
この『にんじん』は
ジュール・ルナールさんの自伝が元になっているとも言われていて
実際にルナールさんが子供の頃は、
にんじんのような少年だったそうです。
また、何故か ルナールさんご自身は
この『にんじん』を作品として
あまり評価をされていないんですね。
その理由は何なのか、私には分かりませんが
淡々と事実だけを語られているような作風があり
この作者の目線は、どこにあるのだろうかと思わせます。
もしかしたら、大人になった“にんじん”が書いているのかな…と。
淡々と語られる物語だから
その奥に隠れる心が文字として現れていない。
だからこそ、戯曲として表現しやすいのかな?とも思います。

全体に流れる音楽が心地よく
ピアノの旋律が美しいですね~!!
その音楽に乗せられた言葉が
より深く心に沁み渡ります。
フランスの麦畑と青い空
その、のどかな風景は
歪んだルピック家の風景とは真逆のもの。
そこに、遠い村からやってきた
まったく異質の光を放つアネットは
神様からの贈り物のように思えます。

天使だ・・・ o(*゚∀゚*)o ←私💦

ちょっと天然な直向きな天使… それがアネットです。

この天使…アネットは
女中という役割でルピック家にやって来ます。
アネットを演じる真琴つばささんの話では
『審判』のような役だと… そんな話がありました。
まだ観ていなかったときは・・・
とても冷静で感情を表すことなく
ただ、繰り広げられる騒動を傍観しながら
ジャッジすることだけに意識を集中させている人なのかと思っていました。

ところが。。。


なんじゃこりゃぁぁ~~!!!!!\(◎o◎)/


愛らしいやんかぁぁー!!!!!(@ ̄□ ̄@;)!!



えぇぇぇ~っ!!!!(*_*)



あんた…

審判みたいや~!って
言うたやないの・・・(○_○)!!←白目。


椅子から転げ落ちるかと思うほどの
ウルトラ嬉しい誤算からはじまった
私の初『にんじん』体験でした❤️(*´∇`*)



つ・づ・く❤️(*^▽^*)


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☆diary☆ミュージカル『にんじん』が始まりましたね~!!

ミュージカル『にんじん』が始まって
今日で3日目ですね~!!(*^▽^*)
すでに、ご覧になった方も多いのでしょうか?


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私の観劇日はまだ先なので
感想を探してみたりしていますが
まだ2日過ぎたところなので
あまり見つかりません・・・

でも、真琴つばささんの家政婦さんが
すごーく可愛い!!というのは よく分かりました。

さて~!かなり前になりますが
松竹さんの『にんじん』のページに
お稽古の動画と、PR用の動画がアップされています。
PR用の動画には、初演の『にんじん』が使われています。

松竹さんの『にんじん』ページは
こちら。

公演情報 日程・上映時間:新橋演舞場-歌舞伎・演劇|松竹株式会社

その『にんじん』のページから
動画だけ持ってきました。


◆お稽古風景◆

youtu.be


◆PR用の動画◆

youtu.be


どうですか~!?
私は、“THE ミュージカル”という感じがしました。
基本に忠実なミュージカル… といいますか…
アンサンブルの使いかたや
声の出し方、ハモり方…
教科書のお手本のようだな~!と。
お稽古場なのに
流れる曲や、それぞれのキャストの皆さんの動きを見ていると
プロバンスの田舎?と思えてきて
のどかな田園風景のなかで
のびのびしている雰囲気を感じました。
いいですねー!!!(*´∇`*)

そのあとの大竹しのぶさんが歌う“にんじん”の歌!!
まっかぁ~な髪で
そばかぁ~すだらけ。。。
この曲は、一度聞いたら覚えてしまいますね~!
曲と歌詞が一体になって、心に残ります。

三拍子か…
他にも三拍子の曲がありましたね。
三拍子の曲は、どうも… 心に馴染みやすいんです。
私だけかな?
子供って、三拍子の曲が好きですよね?
(私の勘違いかも知れませんが…)

私が幼稚園の頃に大好きだった曲も
三拍子でした。(*^▽^*)
だから、そう思っているだけかも💦


初日の前日にあったゲネプロの記事も
Webで沢山アップされていますね。
その中から、2つだけご紹介します。

大竹しのぶ、14歳の少年演じ「いたたまれない」 中山優馬がかわいさ絶賛 | エンタメ | マイナビニュース

記事の内容は、どの記事も大筋は同じでした。
囲み取材だから、そうですよね… (;^_^A
上の記事は、マミさん(真琴つばささん)のお写真が
いくつかあったので・・・
でも、マミさんの演じるアネットについては
ほとんど書かれていなくて
よく分からない。。。(*_*)

こちらの記事は、アネットについて少し書かれています。

takarazuka-j.blog.jp


ルピック家の暖色担当なんだ…
それで、可愛いんですね~!
なんとなく… イメージできそうなんだけど
よく分かりません。(;^_^A ←アタマ悪すぎ… 。

いろいろと妄想は広がっていますが
私の“妄想”なのでね!
初日も過ぎたので、言及は控えます。
観てみないと分からないですからね~ (*^^*)


なんか、マミさん❤
とっても嬉しそうですよね~!!
ダメ出しを貰うのが~!!(*´∇`*)

いいですね~!!!ほんと… (*´ω`*)


ダメ出しされるということは
それだけ注目してもらえているということで
まだまだ伸びる要素が沢山あると…
そういうことですものね。
“のびしろ”があるということ。

マミさんは
自分で自分の“のびしろ”を
どんどん伸ばしていける人ですから
ダメ出しが嬉しいんでしょうね!!

いつの間にやら
本当に!一流の女優さんになっていたんだなぁ…
ダメ出しが嬉しいなんてね・・・


話は飛びますが
四代目 中村鴈治郎さんの襲名披露公演のときのことです。
鴈治郎さんの襲名のインタビューのなかで、
お客様に向けてのご挨拶がありました。
嬉しい!という気持ちは勿論あると思うのですが
それよりも、さらに精進していきたい!という決意を
言葉を変えて何度もおっしゃっていたんですね。
名前に恥じないように… という思いもあってのことだと思いますが
経験を重ねるごとに
どんどん身の引き締まる思いがあって
それと同時に、重責を感じていることが伝わりました。
そして、ご挨拶の最後の言葉は
お客様へのお願いでした。
それは… どんな些細なことでもいいので
気になることがあったら
どんどんご意見、ご感想をいただきたいと…
今日の出来は悪かった!でも構いません。
私に直接言える機会がなかったなら
劇場のスタッフに伝えていただいても構いませんので
どうか宜しくお願いします。
というものでした。
そして、次にまたご覧になる機会をお持ちいただけるのなら
そのときには、もっともっと楽しんでいただけるよう
精進していく所存でございます。と…


経験を積めば積むほど
自分でハードルを上げていかなければならないんだな… と
芸道の厳しさを感じました。

ちなみに…
中村鴈治郎さんのお母様は扇千景さんです。
弟さんは、扇雀さんです。
ご存知の方の方が多いですよね。(;^_^A
私は、実は、扇雀さんが好きで
そこから、ご家族を知って驚いた!という…
まだまだ歌舞伎を語るには不勉強な初心者です💦


アネットも日々、進化しますように~!!(*^^*)
それが私の一番の楽しみです。

ではまた~!!o(゚▽^)ノ




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