☆diary☆八千草薫さま…
私がまだ子供だった頃
家事や仕事で忙しくしていた母の楽しみの一つは
八千草薫さんをテレビで拝見することでした。
八千草薫さんの出ているCMでさえ、
家事の手を止めて、食い入るようにテレビを見ていた母。
今日は、そんな母の姿も思い出しました…
『八千草薫さん』と聞いて、
真っ先に思い付く言葉はなんだろうかと
先ほど、ふと思ったのですが
私は…
『可憐』でした。
そのあとに続いた言葉は…
『清楚』
『謙虚』
『聡明』
最期まで美しく生きた方でしたね。
と、過去形で結ぶと
心が痛みます…
清く正しく美しく… そして可憐に。
派手な大輪の薔薇ではないけれど
雨風にも負けないしなやかさと
強さを持って咲き続ける 野菊のような…
振り向けばいつもそこに咲いていてくれる花のように
人の心にそっと寄り添ってくれる方でした。
芯のしっかりした美しさに、とても品格を感じて、
優しい人は強いのだと改めて思いました… 。
宝塚が好きになって
八千草薫さんが宝塚歌劇団のご出身だと知ったとき
本当に嬉しかったです。
そして、やっぱり宝塚は素敵だな~!!と
八千草薫さんを見てそう思いました。
少し話は逸れてしまいますが…
宝塚OGのあるべき姿がそこにあるとも思いました。
この人がいた場所だから
宝塚は素晴らしいに違いないと思える…
宝塚OGには、そんな生き方をして欲しいな… と。
これは私の希望ですけれど… 。
可憐で清楚で慎ましく…
沢山の人の心に和らぎの灯火をくれた方でした。
あなたの柔らかな微笑みは
これからも沢山の人の心を照らし続けることと思います。
ありがとうございました…
ご冥福を心からお祈り申し上げます。
minami 2019.10.28